月刊 moreな「ニューヨーク通信」
ニューヨークの生の雰囲気をカジュアルにお伝えします。


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ニューヨーク在住Aboshi氏(「Jmax New York,Inc」)からの便りを月イチでお伝えします。



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第19回「ニューヨークホリデーシーズン」
 先日の27日は11月の第4木曜日でThanksgiving(感謝祭)でした。
日本ではあまり知られてませんが、アメリカでは、日本のお盆やお正月のように大事な日です。
基本的に4連休になります(木、金、土、日)。 
 
 ニューヨークでは1924年から続く有名デパートのメーシーズ主催のパレード(キャラクター・バルーンが行進する)が行われました。毎年、実家に戻りこのパレードをTVで見ながらターキーを食べるのが一般的なアメリカ人家庭です。今年は約350万人が見学されたそうです。

 Thanksgiving Dayである木曜日は、ほとんどのお店が閉店になります。またいつもは24時間営業しているコンビニやファーストフード店も、完全休業か午前中のみ営業になるお店が、多いです。

 翌日の金曜日は各店でバーゲンが始まり、赤字だった店も一転して黒字が見込まれることから「ブラック・フライデー」(黒字の金曜日)と呼ばれます。約1ヶ月後のクリスマスに向けての正式なショッピングの始まりの日になります。この日限りの大安売りがあちこちで展開されるため,買い物リストを片手に、ショッピングをしてまわる人も多い。大型量販店によっては12:00AMから始める店もあります。
 
 ここで面白いサイトをご紹介します。アメリカ日本人向けに特売情報を発信している
特売USA (http://tokubaiusa.com/)です。
 このサイトのセール情報(ブラックフライデー欄)をみれば、今のアメリカの消費傾向がよく分かります。どの量販店も必ず目玉商品を持っています。何かのご参考になればと思います。

 日系新聞にも掲載されてましたが、全米小売業界の推計では28日から週末にかけての3日間に買い物に出かける人は最高で1億2800万人と前年比5.2%減少する見込みだそうです。
しかもこのうちの半数以上にあたる7900万人がセールの状況を見極めた上で出かけると答えており、多くの消費者が買い物に慎重になっているみたいです。

 景気低迷で消費者心理が冷え込み、近年にない“ブルー”な商戦になると予測されています。
12月3日は、今年で76回目の毎年恒例 ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式があります。
今年は隣のニュージャージー州のハミルトンから伐採されたノルウェー・トウヒで、高さフィート(約22メートル)重量8トンです。

 一年の中でもっとも賑やかで美しいニューヨークです。

第18回「秋のニューヨーク」
10月29日にみぞれ混じりですが、今年初めての雪が降りました。秋というより冬です。最低気温は2℃です。

リーマンブラザースの破綻から、金融不安が大きくなり連日株価が上がったり下がったりで
世界マネーの25%以上動かしているニューヨーク市マンハッタン内にあるウォール街も秋ではなく冬という雰囲気です。

街を歩いていれば、高層ビル建設現場をよく見ますし相変らず5番街、タイムズスクエア(劇場街)は
活気があります。ただ一歩中に踏み込むと明らかに数ヶ月前とは違います。

まず連日連夜ビシネス客で賑わっていた高級レストランの売上が、25%ダウンだそうです。
一人$200支払っていた人が、$100に変更しアルコールの量も減らしてます。

それまでユーロ高で、ヨーロッパから多数の観光客が来ていましたが、金融不安がヨーロッパまで
波及していますので、減ってきているみたいです。でここ数年信じられない料金だったホテル代が、
下がってきています。以前にも書きましたが、ニューヨークのホテルは「レベニューマネージメント」といって変わりゆく日々の状況に合わせて料金を決めるシステムを取っています。
需要がなくなると、必然的に料金が下がってきます。今までビジネス客とヨーロッパからの観光客需要があったので、ホテル代が高額でしたが下がってきてます。

金融不安、景気後退でもニューヨークの秋のイベントはもちろん通常に行われます。
10月31日には今年で35回目のビレッジハロウィンパレードがあり、11月2日には世界的に有名な
第38回目のニューヨークシティーマラソンが開催されます。4万人近いランナーが世界各国から参加してスタッテン・アイランド区のベラザノ・ブリッジをスタート地点に、市内の5区を通過し、セントラルパークでゴールする。

秋のイベントの最後に11月27日のサンクスギビングデーが過ぎると街は一斉にホリデーシーズンになり本格的なクリスマス商戦に突入し冬を迎えます。

ホテル代も一時より下がり、また最近の円高を考えますと、日本からの観光客にとってはよい傾向かもしれません。
是非、一度ニューヨークにお越しになって下さい。


第17回「ニューヨーク裁判」
 前回の続編になりますが、アメリカ(特にニューヨーク)は、裁判が好きです。何かあれば何でも裁判です。日本人からみればただのお笑いでしかないことも多々あります。
有名なお笑いものとしてはマクドナルドでコーヒーをこぼして火傷した老婆に何億ドルとか電子レンジで犬を乾かそうとして焼け死んだのは製造メーカーが、注意書きに犬を乾かしてはいけないと明記していなかったとか等。

一軒家の前で雪が積もっていて転んで怪我をしたら家主は訴えられます。(雪かきを怠ったために怪我をしたので損害賠償金をよこせと、、)一般的にアメリカ人は「自分がこうなったのは説明を怠った会社のせいだ」と考えたがります。
日本人は社会のせいにしますが、、。言葉は悪いが、トラブルがあれば訴えてお金を取ってやろうと多くの人が、思っています。

話しは少しそれますが、先週21日に現在のヤンキースタジアム最後の試合が行われました。松井選手も久しぶりにスタメンに入りヒットを打ち、花を添えることができました。この最終試合で、アメリカらしく裁判に持ちこまれそうなある事件がおこりました。

その事件とはこの試合でヤンキースのモリーナ捕手が打った、最後のホームランボールの所有権を巡ってファンが争っているそうです。
ホームランボールが、いったん防護ネットに落下し、警備員がそのボールを落とした。そこをミットで捕球したファンが、いたみたいですが警備員はそのファンからボールを取り、最初にネット越しにボールに触れたファンにボールを手渡ししたそうです。

このミットで捕球したファンが、所有権を主張して揉めて裁判を起こそうとしている。いかにもアメリカらしい。日本ではまず考えられないことです。

言い方は悪いが、結局この事件の根本にあるのもマネーです。最後の現ヤンキースタジアムで、放った最後のホームランボールなので付加価値が付き、ネットオークション等に出すと大儲けできると考えての行動です。

こういったトラブルが、数多くあるのでニューヨーク州では、スモールクレームコートと言って比較的小さな損害を受けた場合に、弁護士を雇わずに訴訟を起こすこともできます。
最高$5000(約54万円)まで賠償金として訴えることができ、例えば家賃の滞納、レストランでの食中毒、他人の犬に噛まれた等。

18歳以上で手数料は$15(約1620円)である。弁護士を雇いたくても受けてくれる人は少ないです。理由は簡単でお金にならないからです。

アメリカ人に取って裁判は、賠審員制度もありとても身近なものです。


第16回「ニューヨークの弁護士事情」
 ニューヨークには各分野の専門弁護士が、沢山います。マンハッタンの中心で「ロイヤー」と叫ぶと多数の人が振り返ると言われるぐらいに弁護士が多い。
 
 日本に住んでいるとよほどのことがない限り、弁護士と関る事はないと思いますがアメリカでは一般市民が当たり前のように弁護士にお世話になります。アメリカ在住の日本人が、お世話になるのは一般的にビザ申請、マイホームの購入、会社設立などです。アメリカでは家を購入する時にも、必ず弁護士にお世話になります。
 家の購入は契約だからです。弁護士は法の代理人です。ビザ申請(永住権、市民権)も移民法だからです。

 ある見方をすると、アメリカ特有のマネーゲームを助長しているのではと言う人もいます。笑い話なようで本当によくあるのが、交通事故が発生して、負傷者が救急車で運ばれるとその運ばれた病院にすでに何人もの弁護士が待機しており負傷者に直接セールスして依頼を受ける(代理人になり保険会社と交渉)。
 成功報酬制で保険受取り金額の30%(それぞれ異なるが大まかに)もらえるので弁護士も気合が入る。日本では考えられないが間違いなくただのマネーゲームです。一般的に、負傷者側専門の弁護士より(病院で待機している)保険会社側の弁護士の方が、優秀です。
保険会社側は、当たり前ですが、できるだけ保険金額を抑えようとする。逆に負傷者側の弁護士は自らの報酬にも関ってくるのでできるだけ取ろうとする。悪い言い方をすれば、お互いの揚げ足取りをして妥協点をさぐるにことになります。

 ですのでよくアメリカで事故をおこしてすぐに謝罪しないのは、こうゆう所からきています。自分の過ちを認めてしますと裁判で不利になるからです。そこを弁護士はつついてきます。日本では弁護士は、尊敬されている職業ですが、アメリカ(特にニューヨーク)では意外とイメージがあまりよくありません。ちなみにドクターはリスペクトされていますが、、。

 日本でもアメリカでも弁護士を題材にした映画やドラマがありますが、弁護士は決して正義の味方ではなくただの法の代理人です。
 ここでも資本主義の原理が働いていて、お金持ちは何かあれば多額のお金を払い優秀な弁護士をつけて解決できます。逆にお金がある為に、何かあればすぐに訴えられます。
貧困層は、お金がない為に何かあっても訴えることすらできないが(公的機関やボランティアで可能な場合もありますが、)逆に問題を起こしてもお金がない為に訴えられることも少ないです。
(弁護士はお金が取れないと分かる相手と交渉はしたがらない。理由は簡単で儲から
ないからです。)

 良いか悪いかは別にして、これがアメリカ特に多民族で複雑なニューヨークの現実です。

更新は毎月1日。
お楽しみに・・。



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